【局舎入口で行政事務取扱局の看板を持つ喜多局長(左)=伊賀市古山界外で】

 三重県伊賀市にある3つの郵便局で10月2日、市が業務委託した証明書発行や転出届の受け付けなど7種の行政窓口サービスが始まった。市デジタル自治推進局によると、01年制定の郵便事務取扱法の制定で業務委託が可能になり、県内では南伊勢町、桑名市に次いで3例目だという。

 行政事務の取り扱いを始めたのは古山(古山界外)と阿波(猿野)、矢持(腰山)の3郵便局。2年間の実証実験で、目的は市役所や支所までの距離が遠く、マイナンバーカードを使って交付サービスが利用できるコンビニ店がない地域の利便性向上だ。市では1局当たり月5件の利用を見込んでいる。

 古山郵便局では、これまで郵便と貯金、保険で窓口を利用する人が1日20人から30人。喜多俊之局長(45)は「地元のお客さんに便利だと思って頂ける取り扱いを心掛けたい」と話した。利用時間は年末年始を除く平日午前9時から午後5時まで。

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