【3位決定戦を終え集合する神村学園伊賀の選手たち=松阪市立野町で】

 第76回秋季東海地区高校野球三重県大会の3位決定戦が9月30日、松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアム(県営松阪球場)であり、神村学園伊賀(伊賀市)が近大高専(名張市)との伊賀地域同士の一戦に7‐4で勝ち、2020年の創部から4年目で春秋通じて初の東海大会出場を決めた。

 8月中旬からの地区予選で、神村学園伊賀は中地区1位、近大高専は同3位となって県大会へ。24日の県大会準決勝で、近大高専は鈴鹿(鈴鹿市)に、神村学園伊賀は宇治山田商(伊勢市)にそれぞれ敗れ、東海大会出場の残り1枠をかけたこの日の3位決定戦に臨んだ。

 初回、近大高専は河口慶次郎選手(1年)の適時打で1点を先制。神村学園伊賀は2回に西川篤夢選手(同)の適時打と主将・寺井広大選手(2年)の犠飛で逆転に成功し、4回には寺井選手が右翼席へ豪快な3点本塁打を放って突き放す。追う近大高専は7回、主将・倉好英徳選手(同)の二塁打などで3点を返したが反撃及ばず、神村学園伊賀がリードを守り切った。

 試合後、神村学園伊賀の谷口哲監督は「日々の積み重ねが東海大会出場という結果につながり、選手たちの自信になると思う。同じ伊賀名張を引っ張ってきた近大高専に勝たないと上に行けないと思っていたので、粘り強く戦って勝てて良かった。東海大会まであと3週間、全員で戦えるよう更にレベルアップしていきたい」と話した。

 同日、3位決定戦の後には決勝が行われ、宇治山田商が鈴鹿に4‐1で勝利し、16年ぶり7回目の優勝を決めた。来春の第96回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場で開催予定)の重要な参考となる東海大会には4県の代表3校ずつが出場し、10月21日から岐阜県の長良川球場(岐阜市)とKYBスタジアム(可児市)で行われる。

※試合結果の詳細は、伊賀・名張の高校野球応援ブログ(外部)に掲載しています。

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