【コンテストの優勝を喜ぶ渡邊さん(左から2人目)ら=伊賀市役所で】

 人力飛行機の飛行距離などを競う「第45回鳥人間コンテスト」(読売テレビ主催)で、大手工作機械メーカー「DMG森精機」(本社・東京都)の伊賀事業所(三重県伊賀市御代)に所属するチーム「BIRDMAN HOUSE伊賀」が3度目の優勝を果たした。パイロットの渡邊悠太さん(36)らチームの4人が9月26日、同市役所の岡本栄市長を表敬訪問し、結果を報告した。

 コンテストは7月29、30日に滋賀県彦根市の琵琶湖で開催。同チームはパイロットがペダルをこいでプロペラを回す「人力プロペラ機部門」に出場し、全国12チームで競った。大会の様子は8月末に読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送された。

コンテストでフライトした機体「ファントム」(提供写真)

 同チームは2017年の第40回大会で当時の最長40キロ、19年の第42回で60キロコースをそれぞれ完全制覇して優勝。21年には新設された70キロの制覇に挑戦したが、飛行禁止区域に入り失格となった。2度目の挑戦となる今大会では、ゴールの約18メートル手前に着水。2時間36分のフライトで、自身が持つ大会記録を塗り替え、69・682キロの新記録を残した。

 この日、渡邊さんとともに市役所を訪れたのは、8人のチームメンバーのうち大西禎さん(50)、那須慶太朗さん(28)、梶原大地さん(25)の3人。渡邊さんは「大会では力をすべて出し切った」と満足げに語った。チームとしては今回で鳥人間コンテストの出場に区切りをつけ、今後は人力飛行世界記録の115キロを更新するため、記録挑戦用の機体の新造に力を入れていくそうだ。

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