【屋内消火栓操法競技の様子=名張市鴻之台1で】

 事業所などでの火災発生を想定し、初期消火や通報、負傷者の救護など対応の正確さやスピードを競う2つの競技会が9月22日、名張市鴻之台1の市消防本部であった。製造業を中心に、市内に拠点を置く事業所・団体から計10チームが出場し、日頃の取り組みの成果を競った。

「通報・消火・救護」競技の様子=同

 名張市防火協会(寺門忠義会長)が毎年開いてきたこの競技会は、新型コロナの影響で4年ぶりの開催。4人でチームを組み、火災発生時の安全性や確実性、声量、救命処置の的確さ、タイムの5項目を競う「通報・消火・救護」に8チーム、屋内消火栓を操作し、放水して的を倒すまでのタイムを競う「屋内消火栓操法」に2チームが出場した。

 「通報・消火・救護」の競技は、休憩室の湯沸かし器から出火し、1人が倒れている想定で行われた。工場部門で出場した東研サーモテック(蔵持町芝出)の湯川辰矩さん(47)は「ちょっと緊張したが、練習通りにできた。実際の現場に遭遇した時に対応できるように努めたい」と話していた。

人形とAEDを使った心肺蘇生

 優勝チームは次の通り。

【通報・消火・救護競技会】工場部門=アーケムフォーミングジャパン(西原町)、その他部門=大道建設(松崎町) 【屋内消火栓操法競技会】名張中西金属(八幡)

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