【今村署長(右)に向け交通安全宣言を読み上げる中島さん(左)=名張市夏見で】

 秋の全国交通安全運動が9月21日に始まり、三重県名張市夏見の名張中央公園駐車場であった出動式には、北川裕之市長ら関係者約70人が参加した。運動期間は同30日までの10日間。

 午後3時からの出動式で、名張署の今村悟署長は関係者に「悲惨な事故を少しでも減らせるよう、交通安全のリーダーとしてご活躍頂きたい」と呼び掛け、名張地区交通安全協会の中尾美恵会長は「日没が早まり、夕暮れ時や夜間の事故の発生が懸念される。地域の皆さんの交通安全意識を高め、事故防止に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 その後、4か条の交通安全宣言を読み上げた、なばり自動車学校(同市西原町)の中島浩司専務は「日頃の運転を自分だけのものと考えず、その運転が誰かの命につながっていることを肝に銘じ、交通事故ゼロの実現に全力で取り組みます」と力強く宣言。名張地区まちづくり推進協議会のマスコット「ひやわん」と、同署「署員」の「バリーナ君」は、災害や停電などで交通信号が機能しない時に警察官が使用する交通手信号を実演した=写真2枚目

 伊賀市でも21日午前10時ごろから上野丸之内の伊賀上野城周辺で出発式があり、岡本栄市長、伊賀署の南光輝署長ら関係者約200人が出席。この日は、名張市出身でOSK日本歌劇団員の椿りょうさんが一日署長を務め、出発式とショッピングセンターでの広報啓発活動に参加した。

 両署によると、今年1月から9月20日までの県内の交通死亡事故は43件(前年同期比6件増)、死者は44人(同6人増)で、死者の約半数が高齢者。伊賀署管内では2件(前年同期比3件減)、死者は2人(同3人減)、名張署管内では死亡事故は前年同期と同じ1件、死者1人となっている。

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