【竹あかり作品を紹介する今宿さん=伊賀市川合で】

 「自分の作品が少しでも地域の盛り上がりにつながれば」。4年ほど前から竹あかりを制作している三重県伊賀市川合の今宿裕一さん(71)の作品が、9月23、24日に地元で開かれるイベント「川合区“心の潤い企画”竹あかり 灯火の集い」で披露される。

 4年前、市内で開かれていた催しで幻想的で優美な竹あかりの世界に感動した今宿さんは「自分でも作れないか」と、自宅近くの竹やぶから竹を切り出して作り始めた。昨秋、近所の人向けに自宅の庭へ作品を展示し、好評だったことを区役員が知り、今回のイベントにつながった。

 今宿さんの作り方は、陶器の風合いや幾何学模様をモチーフにパソコンでアレンジした柄を、切って乾燥させ焼き目を入れた青竹に、ドリルで穴を開けて模様を彫っていくもの。今回は、高さ30センチから2メートルほどの作品まで57点を展示し、中には忍者や菩薩像を彫り込んだものもあるという。

 今回のイベントは、地域の子どもたちや外出の機会が少ない年配者にも参加を呼び掛け、親睦を図ることも目的だといい、区長の町野隆美さん(69)は「コロナ禍で3年ほどは地域活動がほとんどできなかった。区民が一堂に会する機会になる」と期待を込めて話していた。

 今宿さんは「作品を見て頂き、仲間を増やしたい。そうすればもっと盛大なイベントになる」と展望を語った。

 会場は川合公民館(同市川合)傍の駐車場で、時間は両日とも午後6時から同8時30分まで。参加自由。雨天時は翌週に延期。

 問い合わせは町野さん(0595・43・2626)まで。

2023年9月23日付852号7面から

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