【出展作品を紹介する板野さん=名張市つつじが丘北8で】

 三重県名張市つつじが丘北8の画家、板野和郎さん(72)の個展「パステルで描く三重の風景」が、9月12日から同18日まで伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 50代で早期退職し、本格的にパステル画や水彩画を始めた板野さんは、地元の市民センターサークルや絵画愛好家グループで年3、4回ほど画友とともに作品を披露するなど精力的に活動し、近年は三重県展や名張市展で受賞を重ねている。

 今回は、自身の原点でもあるパステル画に絞り、伊賀・名張の風景や、最近好んで描いているという構造物を題材にした約30点を披露する。背後に迫った山と機械が稼働している様子を捉えた「伊賀の採石場」、収穫が近い田んぼの真ん中を通る道と左右に立つ電柱を、少年の日のあこがれや郷愁を込めて描いた「夏の終わりに」などが並ぶ予定だ。

 個展は2016年に津市で開いて以来7年ぶり2回目で、伊賀地域では初開催。板野さんは「何年も構想を温めてきた題材もあり、思い出の詰まった作品ばかり。ぜひご覧頂けたら」と話した。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

2023年9月9日付851号4面から

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