【式に出席した北川市長(左)と西澤社長=名張市役所で】

 三重県名張市に工場がある粘着テープメーカー「菊水テープ」(本社・大阪府八尾市)は9月4日、台風対策の「窓ガラスに貼る透明の養生テープ」3000巻を名張市に寄贈した。

 名張工場は同市八幡の八幡工業団地にあり、1985年に操業開始。クラフトテープやマスキングテープ、両面テープなど約100種類を生産し、同社の国内生産を担っている。

 同社によると、寄贈したテープは、強風に備えて窓に「田」と「×」を組み合わせた形に貼ることで、飛散物が窓に当たった時にガラスの飛散を軽減できるというもの。通常の養生テープよりも衝撃吸収性があり、はがした時の粘着剤の残りが少ないなどの特徴があるという。3年ほど前に開発し、同工場で生産している。

 この日、市役所で同社の西澤大輔社長が北川裕之市長に目録を手渡し、市は感謝状を贈呈した。西澤社長は「地元で使って頂くことで、作っている人間のモチベーションも上がる」と話し、北川市長は「避難所である学校や市民センター、保育園などに配布させて頂き、子どもたちの安全、避難した際の安全確保に活用したい」と感謝を述べた。

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