【信号機に発電機を接続する手順を確認する署員たち=名張市夏見で】

 防災の日の9月1日、三重県警名張署(名張市蔵持町芝出)で南海トラフ大地震を想定した総合防災訓練があった。署員約60人が参加し、信号機の復旧訓練や資機材の取り扱いなど有事の動きを確認した。

チェーンソーで丸太を切断する署員=同

 署員たちはこの日、同署駐車場に集合して今村悟署長による服装点検を受けた後、両手を立てたり水平に広げたりする手信号による交通整理を訓練。その後、チェーンソーを使って倒木に見立てた丸太を慎重に切断した。

 同署前交差点では、停電で信号機が作動しない事態に備え、署員が発電機を電柱の非常用電源箱にケーブルで接続する手順を確認した。

 8月中旬に同署管内にも被害をもたらした台風7号では、実際に道路に倒れた木を撤去したり、停電した国道交差点の信号機を発電機で復旧させたりしたこともあり、署員たちは真剣な表情で訓練に臨んでいた。

 訓練は8月31日にもあり、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方など、救急法の指導を受けた。

- Advertisement -