【9月の大会に向け意気込む杉本さん=名張市役所で】

 9月9日から中国・香港で開かれるスポーツクライミングの大会「IFSCアジアコンチネンタルカップ(B)香港2023」に日本代表の一員として出場する、近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市春日丘)2年の杉本侑翼さん(17)=同市西田原=が8月30日、同市の中村岳彦副市長を表敬訪問し、「自分が経験したことのない世界だが、力を発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

 杉本さんが取り組んでいるのは、制限時間内に完登した課題数や挑戦回数を競う「ボルダー」(ボルダリング)。今年2月、国内トップ選手が集まる「ボルダージャパンカップ」では決勝進出はならなかったものの、国際大会派遣の優先順上位を除いた中で上位8人に入り、今大会の出場資格を得た。

 最近では、8月下旬に韓国で開かれたユース世代の国際大会「IFSCクライミングユース世界選手権」の男子ボルダーで4位に入り、「表彰台に乗れなかったのは悔しいが、目標だった決勝進出ができてうれしかった。上位4人が競っていたので世界で戦えるという実感があった」と語る。

 年代の枠を超え、国内やアジアのトップ選手たちが集まる今大会へメンバー最年少で挑む杉本さんは「自分に一歩踏み出す機会を与えてくれた。競技はもちろん、準備なども含めて各国の選手たちから多くのことを吸収してきたい」と中村副市長に抱負を伝えた。

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