【本番に向け稽古に励む出演者ら=名張市で】

 三重県の伊賀地域を拠点に芸術活動をプロデュースする市民団体「MA‐RU LABO」(たぐちちえこ代表)主催のミュージカル「拝啓、あの日の私たち」が、8月26日に伊賀市阿保の青山ホールで開かれる。

 物語は学校に閉じ込められてしまった8人の女子中高生が脱出できない密室の中で繰り広げる「人間ドラマ」。出演はたぐちさんが主宰、演技指導する表現スクール「トリニティ」で歌と演技を学んでいる中高校生を中心に、プロのピアニストや打楽器奏者、声楽家たちも出演する。

 たぐちさんによると、演者ら全員で話し合い、脚本だけでなく、歌詞に至るまで、アイデアを活発に出し合って創作した完全オリジナルミュージカル。「今までの舞台は音楽を演劇でつなぐスタイルだったが、今回はストーリーを軸に歌が入る」といい、「芝居色が濃くなり、会話劇を楽しんでもらえる」そう。

 「唯一無二の役者が唯一無二の役を演じる。その輝きを見てほしい」とたぐちさん。本番では筋書きのないアドリブシーンもあり、見どころの一つだという。

 当日は午前11時と午後5時からの2回公演で、公演時間は約2時間。チケットは前売り2500円(当日500円増)、小学生以下半額、3歳以下無料。団体の公式サイト(https://marulabo529.wixsite.com/info)で取り扱っている。問い合わせは、たぐちさん(090・4940・4773)へ。

2023年8月12日付849号17面から

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