【三重県の伊賀地域】

 台風7号は8月14から15日にかけて、三重県伊賀地域でも激しい雨風をもたらした。気象庁によると、伊賀市で15日午前5時に最大瞬間風速29・7メートルを観測。24時間降水量は同市が午後2時30分までに141ミリ、名張市は同1時20分までに177ミリを記録した。両市とも、同日午後6時までに台風によるけが人の情報は入っていない。

 伊賀市では布引、阿保、上津、博要、矢持、高尾、桐ケ丘、神戸、依那古、柘植の3447世帯7482人に避難指示が出ていたが、同6時35分までに全て解除された。市が開設した避難所には、4か所に最大計4世帯6人が避難した。また同4時現在、妙楽地、勝地、瀧の3地区計96世帯が停電により断水しており、各地区に給水車を配置して対応している。

 名張市では、同日午前11時までに市内で倒木や道路冠水、家屋の床下浸水などの被害が計40件あった。市内全域に警戒レベル3の「高齢者等避難」を発令していたが、午後6時30分に解除した。市が開設した避難所には、5か所に最大計7世帯8人が避難した。

 近鉄は全線で運転を見合わせていたが、午後5時以降、大阪上本町駅‐青山町駅間で本数を減らして運転を再開。伊賀鉄道は通常ダイヤに戻っている。

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