【妖怪マップを紹介する職員=名張市桜ケ丘で】

 三重県名張市内で妖怪が出没したと言い伝えられてきた場所を地図で示した「妖怪マップ」が、市立図書館(桜ケ丘)に登場している。8月26日まで。

 同館によると、夏に合わせた企画として、所蔵する書籍の「なばりの昔話」(1981年、名張高校郷土研究部編)、「続なばりの昔話」(1984年、同)などを参考にまとめた。キツネや大蛇、天狗、ろくろ首、山姥、カッパなど14種類の妖怪が、イラストで地図上の市内計62か所に示されている。

 特に赤目地区は、住民の話をまとめた「赤目の歴史と民俗」(1972年、冨森盛一著)に多くの妖怪関連の話が収められており、マップ上でもイラストが密集している。

 同館の山口浩司館長は「周りを山に囲まれているのでキツネの話が多いが、タヌキの話が少ないのは不思議。国津地区ではオオカミの話も残されており、昔は名張にも生息していたようだ」と話していた。

 児童書コーナーでは、妖怪の本を集めて紹介している。

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