【カードゲームを体験する参加者=伊賀市四十九町で】

 自主防災組織の構成員らに避難所生活への理解を深めてもらおうと、三重県伊賀庁舎(伊賀市四十九町)で7月30日、災害時の避難所での過ごし方を楽しみながら学ぶカードゲーム「ひなんじょなんナン?」の体験会があった。

 カードゲームは、学校などの防災教育での活用を想定し、県と三重大でつくる「みえ防災・減災センター」が2021年に開発した。「寝る時」「そうじ」などのテーマが書かれた「なんナン?カード」と、そのテーマに必要な「場所・ものカード」を組み合わせ、グループごとにポイントを競う。

 この日の体験会には、自主防災組織の構成員や防災に興味がある人など約40人が参加。ゲームの紹介映像や講師を務める県防災対策部の宮田正人さんによるルール説明の後、参加者たちは5、6人のグループに分かれ、避難所での生活に必要なものを相談しながらゲームを進めていた。

 参加した美旗まちづくり協議会防犯防災推進部の小山博部長(66)は「相談したことを発表する場があって、他のグループの意見はためになった。勉強になるので、いずれは部の防災活動に取り入れていきたい」と話していた。

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