【さまざまな形状にカットした木材を手にする大西さん=伊賀市比自岐で】

 コロナ禍で増加したDIY(日曜大工)の需要に応え、林産資源の可能性や地元事業所の取り組みを広く伝えていこうと、一般向け用途の木材購入に対応できる伊賀市内の製材所を紹介したパンフレットが、今年2月に完成した。

 パンフレットはA4サイズ3つ折りで、市や県、木材流通加工事業者、学識経験者らで構成する「伊賀市未来の山づくり協議会」が作成し、市内の公共施設や飲食店などに設置している。事務局の市農林振興課によると、同協議会会員の阿山・青山の両木材協同組合に所属する市内30か所の製材事業所に声を掛け、6か所から掲載許可を得られたという。

 掲載されているのは大西製材所(比自岐)、岡本林業(一之宮)、廣島製材(広瀬)、福岡製材所(中馬野)、マルキヨ製函(高尾)、やまりん(畑村)で、半数が古くから林業の盛んな大山田地区にある。事業所によって取り扱う木の種類や対応できるカットの仕方などが異なるため、同協議会では用途やサイズ、数量などを事前に伝えることを勧めている。

 パンフレットには代表者のコメントや顔写真なども載せており、大西製材所の大西恒雄さん(73)は「目的に応じて気軽に相談して頂けたら。木の話もぜひ聞きに来て」と話していた。

 問い合わせは市農林振興課(0595・22・9712)まで。

完成したパンフレット。製材所6か所や依頼の手順などを紹介している

2023年7月15日付847号8面から

- Advertisement -