【いなべ総合-神村伊賀 3回表、左中間への飛球を神村伊賀の左翼手・西川篤夢選手(中央)がダイビングキャッチ=四日市市羽津で】

 第105回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)の3回戦8試合が7月22日、四日市市営霞ヶ浦第一球場など4会場で行われた。16強に残っていた神村伊賀と近大高専がいずれも敗退し、伊賀勢は全て姿を消した。

 創部4年目で初めて夏3回戦に進出した神村伊賀は、今春の県優勝校・いなべ総合と対戦。先発の増田光投手(3年)は初回に適時打で1点を先制されるが、2、3回は走者を背負いながら守備陣の好プレーにも助けられ、無失点で切り抜ける。打線は4回まで2塁を踏めず、5回は2本の内野安打などで満塁のチャンスを作るも決めきれず、1点が遠い。5回を3点差で折り返したが、6回は二死から2点、7回にも二死から5連打を浴びて突き放され、0‐9(7回コールド)で敗れた。

※試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載

 谷口哲監督は試合後、「多少の失点は覚悟していたし、攻撃で押し込んでいくゲームをしたかったが、相手投手が配球と制球力に長けていた。これまでと違う雰囲気だった16強の壁を越えられるよう、次の世代に踏ん張ってほしい」と話した。

近大高専-宇治山田商 4回裏一死満塁、投ゴロで本塁フォースアウトの後、近大高専・川瀬捕手(手前)の1塁への送球が打者走者に当たり併殺(記録は守備妨害)に=伊勢市楠部町で

 近大高専は先発投手の制球が定まらない初回から、守備のミスも響いて3点を献上し、打線も3回まで1安打に抑えられる。4回、連打から4番・森澤蒼大選手(3年)が右翼へ犠飛を放ち、1点を返す。しかしその裏、一死満塁からスクイズと3連打で更に4点を加えられる。3番手の桝田倫太郎投手(3年)は5回を三者凡退で終えるが、6回にも4連打などで4点を奪われ、1‐11(6回コールド)と早々に勝負がついてしまった。

※試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載

 近大高専の重阪俊英監督は「早い段階から攻めていきたかったが、点を取られて焦りもあったと思う。桝田がいったん流れを切ってくれたが、2点目を取るチャンスを作らせてもらえなかった。皆ここまでしっかり戦う意識を持ってよく練習してきたと思う」と振り返った。

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