全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体2023」が、7月22日に開幕。三重県伊賀地域の各校から出場する選手、各地で活躍する伊賀地域出身の選手たちに意気込みを聞いた。
男子サッカーで奈良県代表となった私立奈良育英高(奈良市)では、名張市出身・在住の3年生、水流大翔さん(18)と山本浬さん(17)が中心選手として活躍している。
小学校入学前からサッカーに親しみ、赤目中時代はクラブチームのIFC VIENTO(現AS・SolViento)で高め合ってきた。同学年の人数が多く、3年時には県3位まで躍進。進路を考えた時、練習会に参加して「成長できそう」と感じた同高をともに目指した。
同高は、堅い守備ラインと多彩な攻撃のバリエーションが特徴。中学時代はサイドハーフなどでプレーし、現在はFWを任されることが多い水流さんは、身長173センチ。県予選2回戦から準決勝まで、3試合連続で先発出場しゴールを挙げた。決勝は途中出場だったが、「全国で1つでも多く勝ちたい」と意気込む。
身長177センチで、左ハーフで出場する機会の多い山本さんは、途中出場の多かった県予選を振り返り、「決めないといけない場面で決めきれなかった」と反省しつつ、「全国の舞台でゴールを決めたい」と気持ちを切り替えている。
ここ3年半は新型コロナの影響で、チームや学校での活動が制限された時期もあった。中学時代に指導した坂本克則さん(55)は「限られた状況でも、ひたすら走り、しっかり食べて体を作ってきた日々を思い出す」と振り返り、「全国大会ではスタートから2人がピッチに立ち、まずは1勝を目標に、1つでも多く勝利し、けがをせず帰って来てほしい」とエールを送った。
サッカー男子競技は7月28日に旭川市で開幕する。
2023年7月15日付847号13面から