【アンケート結果を説明する「名張市立病院を守りよくする会」のメンバー=名張市役所で】

 三重県名張市の市民団体「名張市立病院を守りよくする会」は7月18日、同病院の職員を対象に実施したアンケート結果を発表した。

 同会は、伊賀名張ユニオンなど4団体や市民有志で構成。会によると、アンケート用紙は6月6日に通勤中の職員197人に配布し、インターネットを通じて48人(24%)から回答があった。

 主な質問は、市の諮問機関「市立病院在り方検討委員会」が「地方独立行政法人とすべき」とした答申に関するもので、答申を知っているか▽独立行政法人になれば非公務員になることを知っているか▽意見・職場の問題点など8項目。回答者の半数以上は看護師だったという。

 市立病院が独法化した場合も働き続けるかの質問への回答結果は、「(職員の身分は)公務員のままがよい」が17人、「辞めるかもしれない」が16人、「わからない」が11人、「継続する」が4人だった。

 自由記述は29人から回答があり、「離職率が高まり、病院運営がさらに悪化すると思う」「今のままで経営が改善される見込みがないのであれば、新しい風を取り入れてみてもいいのでは」などの意見が寄せられていた。

 結果を受け、同会は「職員の合意形成と協力が無ければ経営改善はできない」「経営の仕方だけ変えれば良いという問題ではない」などと指摘。アンケート結果などをこの日、市に提出したという。

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