【花鳥蒔絵正月揃(原羊遊斎作、酒井抱一下絵、江戸時代19世紀、MIHOMUSEUM蔵)】

 漆器の表面に絵や文様を描き、金銀などの粉をまいて定着させる伝統工芸「蒔絵」の世界を紹介する、MIHO MUSEUM(ミホミュージアム、滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷)の夏季特別展「蒔絵百花繚乱‐江戸時代の名工とその系譜」が、8月20日まで同ミュージアムで開かれている。

 17世紀後半から18世紀にかけ、それまで名を残さない職人だった蒔絵師たちが歴史の表舞台に登場し始め、流行や競争の中で名を上げてきたという。今回は、江戸時代から明治時代に作られた硯箱や印籠、重箱など、初公開の30点を含め約180点を展示予定。会期中の展示替え有り。

 開館は午前10時から午後5時(入館は同4時)まで。月曜休館(祝日の場合は開館、翌平日休館)。入館料は一般1300円、高校・大学生1000円、中学生以下無料。

 7月22、29日、8月5、12、19日には担当学芸員の桑原康郎さんによるギャラリートーク(定員20人)、7月23日には日本芸術文化振興会国立能楽堂の高尾曜さんによる講演会「蒔絵鑑賞と蒔絵師研究の愉しみ」(定員100人)がある。時間はいずれも午後1時30分から。参加無料(入館料要)。

 問い合わせは同ミュージアム(0748・82・3411)まで。


読者プレゼント

 読者10組20人に夏季特別展の招待券プレゼントがある。希望者は、はがきに住所、氏名、電話番号を明記し、「〒518‐0729名張市南町834の1 伊賀タウン情報YOUミホミュージアム夏季特別展係」へ送付する。ファクス(0595・62・1550)、電子メール(you-h@iga-younet.co.jp)でも可。7月22日必着。

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