三重県伊賀市出身のボートレーサー、山下夏鈴選手(25)=三重支部=が7月14日、名張市瀬古口の場外舟券発売所「ボートレースチケットショップ ミニボートピア名張」で開かれたトークショーに登場し、選手を目指したきっかけや養成所時代の思い出などを語った。
若手選手の活躍を通じ、ボートレースのPRやボートレーサー養成所の志願者拡大につなげようと、新型コロナの5類移行後、全国各地にある場外舟券発売場を会場に、地元ゆかりの選手を招いてトークショーなどのイベントを開催している。
この日のトークショーは、ミニボートピア名張のリニューアルオープン記念イベントの一環として企画され、山下選手は午後3時から計3回、20分ずつ登壇。事前にウェブサイトなどで募った質問などにも答えていた。
選手を志したきっかけについては、家族ぐるみで親交のある同支部の先輩、本部めぐみ選手(49)に憧れ、レースを見に行った際に「選手になれるよ」と声を掛けてくれたこと、名張高時代まで続けていた新体操のトレーニングや練習がボートレースでも生きていることなどを話した。
デビューに向けた1年間の養成所生活は「毎日の訓練や生活をともにする、同期でありライバルでもある特別な存在。途中でやめていく人もいる中で『みんなでデビューしよう!』と励まし合った」という。ボートレーサーという職業については「仕事と言うより、生活の一部。頑張った分だけ結果が出る」と語った。
また、今年5月に初優出・初優勝を果たしたボートレースからつ(佐賀県唐津市)でのレースについては「『自分から攻めたい』と思い、ピットを離れてからコース取りを決めた。私らしいレースができたと思う」と振り返っていた。
山下選手は次節、7月23日からボートレース蒲郡(愛知県蒲郡市)での女子戦に出場する予定。