【認定登録書のレプリカを手にする保存会の山中会長(中)=伊賀市役所で】

 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の登録記念式典に全国に41件ある「風流踊」の関係保存団体として出席した三重県伊賀市山畑の「勝手神社神事踊保存会」が7月12日、岡本栄市長に報告した。

 「勝手神社の神事踊」を含む風流踊は昨年11月30日にモロッコで開催されたユネスコの政府間委員会で無形文化遺産への登録が決定。今月10日に文部科学省講堂(東京都)であった式典では永岡桂子大臣から同保存会の山中茂和会長(74)に登録認定書のレプリカが手渡された。

ユネスコ無形文化遺産に登録された「勝手神社の神事踊」

 山中会長は同神社総代の谷口剛さん、山畑区長の奥昭徳さんとともに同市役所を訪れ、認定書を披露。「これが何よりの証拠で感激している。地区は140戸足らずで、少子高齢化の問題など不安もあるが、ユネスコ登録でモチベーションが上がる。責任重要だが、後世に踊りを伝えるため、知恵を絞りたい」と喜びを語った。岡本市長は「世界から認められたということ。どんどん発信していただきたい。山畑地区だけでなく、市民がいろんな形で盛り立てていかないといけない」と話した。

 勝手神社の神事踊は、胸に「カッコ」と呼ばれる太鼓を携えた「中踊り」や「歌出し」、大太鼓の「楽打ち」ら二十数人で行う。今年は10月8日に神事踊を奉納する。

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