【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

 三重県警名張署は7月7日、名張市の60代女性が、パソコンのサポートを名目に電子マネー利用権32万円分をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。

 発表によると6月28日午後3時ごろ、女性が自宅のパソコンでインターネットを利用していたところ、警告音が鳴り、画面に「パソコンを切らないで。サポートセンターへ電話して」とのメッセージと電話番号が表示された。連絡すると、リーと名乗る片言の日本語を話す女の声で「セキュリティーを強化するプログラムがある。永久に使用するなら8万円必要」などと言われた。

 女性は市内のコンビニで8万円分の電子マネーを購入して帰宅後、パソコンに入力したがエラー表示に。再び連絡すると別の男の声で再度電子マネーの購入を指示され、計4回にわたり合計32万円分の電子マネー利用権を騙し取られた。

 女性は男の口調などから不審に思い、同署に電話で相談したため詐欺被害が判明。7月7日に被害届を受理した。

 同署管内で発生した特殊詐欺は今年に入って2件目、被害額は計37万円。

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