【覚書を交わした山中社長(右)と北川市長、水槽の中のオオサンショウウオ・弥助=名張市役所で】

地下食堂営む店がネーミングライツ 対価は餌

 三重県の名張市役所(鴻之台1)2階秘書室前のカウンターで展示されている世界最大級の両生類・オオサンショウウオ(交雑種)の愛称が「弥助(やすけ)」に決まった。市は名刺も用意し、“新人秘書”に期待している。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/-cH7J5UU0v8)〉

 愛称は、11年前から市庁舎の地下食堂を営む仕出し料理店「弥助」(本社・上八町)にちなんで付けられた。食堂が職員や来庁者から親しまれていることや、オオサンショウウオの餌を冷凍保存する場所が必要なことなどから市が選定した。

 6月29日、市役所で北川裕之市長と同店の山中正彦社長(75)が市のネーミングライツ・パートナー制度にならった「オオサンショウウオの愛称に関する覚書」に調印。覚書では、愛称の対価として同店がオオサンショウウオの餌の刺身の切れ端(アジの場合、年間52匹分)を提供することなどを定めている。

オオサンショウウオ・弥助の名刺。裏面には大きさや愛称の経緯などが書かれており、水槽の近くに置かれるという

 式で北川市長は「オオサンショウウオを名張の観光コンテンツにしていきたいという思いの中で、飼育というより秘書として雇った。なかなか人気者で、これから弥助さんと呼びながら、名張のPRに一役を担って頂きたいと思っている」と述べた。山中社長は「非常に光栄。餌は新鮮なものを用意したい」あいさつし、オオサンショウウオの外見については「独特な形だ」と改めて感心していた。

 秘書室でのオオサンショウウオの展示は5月9日に始まったが、初めに配属された個体はあまり食べず元気がなかったため6月中旬に市郷土資料館に配置換えしていた。弥助は2代目の新人秘書で、全長52センチ、体重1200グラム。生息調査をしている環境省・環境カウンセラーで市職員の川内彬宏さんが2021年4月に同市赤目町長坂の滝川で捕獲したものだ。

 秘書・弥助としての初仕事は6月30日にあり、市役所見学に訪れる地元の小学生をもてなすという。

元気に動き回る弥助=同

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