三重県伊賀市の岡本栄市長が公務後の帰宅途中に職員運転の公用車で経路にないスーパーで夕食用のおかず購入など“私的利用”が疑われる行為を繰り返していることが市民の指摘でわかり、YOU845号で掲載した記事が6月16日の市議会6月定例会で取り上げられた。市は今後、市長ら特別職が公用車を利用する時のルールを設ける考えを示した。

 西口和成市議が運転日報にスーパーなど立ち寄り先の記載が一切ないことなどを中心に質疑。「詳細に書き込む義務があると思う。正々堂々と買い物と書いた上で適正に運用しては。市民の誤解を招かないようルールを作ってはどうか」と、大阪市が特別職車の使用基準を作り運用している例を挙げ、提案した。

 月井敦子総務部長は「他市事例も勉強しながら必要であれば制定したい」「伊賀市は専用車でないが、特別職が使用する場合のルールは定めたい」と答弁。運転日報の目的・用途欄に買い物先などの記載がないのは「公務後の自宅送迎時に生活に必要なものを購入するのは一般的に通勤の一環と考えられるため、『市長送り』とだけ書いている」と説明した。

 西口市議の「日報に書くべきだったと思うか」との質問に、岡本市長は「書こうと思えば書けばいい。一般常識の範囲内で通勤に含まれるという認識であればそのままでもいい」と話した。

2023年6月24日付846号23面から

【関連記事】是か非か?公用車で夕食おかず購入 市民「私的利用だ」 市長「最小限の権利」 伊賀市(https://www.iga-younet.co.jp/2023/06/12/76887/)

- Advertisement -