【横断幕や旗などを手に行進する参加者=名張市鴻之台3で】

 核兵器廃絶を求めて全国をリレーする「2023年原水爆禁止国民平和大行進」が6月19日、三重県の伊賀地域に入り、名張市では参加者約30人が平和を祈る横断幕を掲げて市街地を行進した。

 参加者は「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ 核兵器をなくそう」などと書かれた横断幕を先頭に、市役所(鴻之台1)を出発。日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名活動への参加を呼び掛けながら、約3キロを歩いた。

 行進後の集会で、原水爆禁止世界大会三重県実行委員長の西尾比呂也さんは「5月のG7サミットで、核兵器の廃絶は『究極の目標』にされてしまった。究極ではなく、世界の国々が核兵器を捨てるという決意をすれば、今すぐにでもできる。日本が先頭に立って呼び掛けてほしい」と訴えた。

 平和大行進は6月8日に和歌山県側から三重県側に引き継がれ、県内を巡ってこの日、伊賀市から名張市に到着。この後は奈良県側に引き継がれ、8月の広島到着を目指す。

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