【旧庁舎に移動し見学しながら説明を受ける参加者ら=伊賀市上野丸之内で】

 三重県伊賀市の旧市役所庁舎を新図書館やホテル、カフェなどの複合施設に公民連携のPFI方式で改修整備する事業説明会が6月18日、事業契約を結んだ特別目的会社「伊賀市にぎわいパートナーズ」の主催であった。会場のハイトピア伊賀で、事前に申し込んだ59人が参加した。

 同社は1月から3回実施したワークショップで出た意見を参考に、トイレの増設など基本設計案の一部を変更。地下1階の児童向け図書コーナーや授乳室の近くに多目的トイレを新たに設けた。2階の客室は19室で、市議会議場跡は図書館エリアの学習・集会室として利用する。

 この日は、参加者から「1階に多目的トイレがない。電動車いすならいいが、エレベーターを使って他の階にいかなければならない」との意見に、担当者は「再度検討したい」と答えた。ワークショップ時から意見が出ていた2階のホテルエリアと学習・集会室がつながっている通路部分のセキュリティーについては、担当者が「サイン(表示)あるいは人的な監視で運営していきたい」と説明した。

 基本設計がまとまるのは今月末で、市は30日予定の市議会議員全員協議会で説明する。

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