【加藤さん】
趣味のランニング五十余年
加藤裕朗さん(72)
58歳まで地元で団体職員として勤務した後、再雇用も含め昨年まで介護、保険関係の事業所などに勤めてきた。学生時代に趣味で始めたランニング歴は五十余年。まだまだ体を動かす仕事がしたいと、現在はパート職員として、名阪チサンカントリークラブ(三重県伊賀市田中)でカートポーターを務めている。
信条は「生きがいを持つ」「常にプラスに考える」「感謝の心を忘れない」の3点。「健康に仕事を続けることが、体力づくりや記憶力の保持につながっている」と実感している。
現在の仕事は週5日ほどで、プレー客が使うゴルフバッグをカートに積んだり降ろしたり、コースを案内したりするのが主な業務だ。戻ってきた使用済みカートは次の客が気持ちよく使えるよう、掃除をして車庫へ戻す。メモせず記憶に頼ることで「認知症予防にもなっている」という。
「伊賀上野シティマラソン」には30年以上前の第1回から出場し、他県での大会でフルマラソンに挑んだこともある。現在も休日には近所を走っていて、「体にどこも悪いところは無い」と笑う。
仕事が休みの日は田植えや田んぼの草刈りをし、畑では土起こしなど、野菜作りにいそしんでいる。プロ野球のシーズン中は、ビールなど少々のアルコールを片手にテレビでお気に入りの球団を応援するのが楽しみだ。
「これからも出来る限り、自分の体と相談しながら感謝の気持ちで仕事に取り組みたい」と抱負を語った。
2023年5月27日付844号10面から
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