三重県は6月1日、伊賀市上野桑町の旧岡波総合病院の敷地一部でフッ素による土壌汚染が発見されたと、運営する社会医療法人「畿内会」から届け出があったと発表した。

 県によると、畿内会が解体工事のため土壌汚染対策法に基づく事前の調査を実施したところ、30地点のうち1か所から基準値の1・15倍のフッ素が検出された。

 県伊賀地域防災総合事務所が1日に現地調査し、土壌汚染の場所はアスファルト舗装などで容易に雨水が浸透しない措置が講じられていることから、汚染された土壌の飛散流出のおそれがないことを確認したという。畿内会が同日、近隣住民に回覧で報告する予定。

 また、県は畿内会が実施した地下水の調査結果で、基準を超えるフッ素が検出されなかったことから、「直ちに周辺地域の生活環境に影響はない」との考えを示した。

- Advertisement -