【ずらりと並んだ多肉植物の株と森さん=名張市八幡で】

 緑や赤など色とりどりに、丸みを帯びたものや先端がとがった葉など、特徴的な多肉植物を温室で栽培している、三重県名張市さつき台1番町の農業、森俊哉さん(36)は「花に四季折々の顏があるように、紅葉するものもあり、1年を通じて楽しめるのが魅力」と笑顔で語る。

 3年ほど前に自宅を購入した際、何か植物を飾ろうと、1鉢買ってきたのが、透明感のある葉が特徴的なハオルチアだった。肉厚な葉が透き通っていて奇麗なところに魅力を感じ、徐々に株を増やしていった。

 現在は同市八幡にある約60平方メートルの2棟のビニールハウスで、自ら配合した土を使い、エケベリアやハオルチア、セダムなど約500種類、数千個のポットで丹精込めて育てている。

 初心者でも比較的簡単に育てられるが、水やりの量や頻度に注意し、夏冬の温度管理に留意して年を越させた株にはより愛着がわくそう。「ゆくゆくは多肉植物で生計を立てたい」と展望を話す森さんは「多くの人に多肉植物の魅力を知ってもらい、好きになってほしい」と話していた。

 月に数回参加する県内外のマルシェイベントの他、インターネットを通じても販売しており、インスタグラム(@morinotanikuen)でも情報を発信している。5月28日に伊賀市四十九町のオールドニューカフェで開かれる「虹のかけはしマルシェ」も出店予定。

 問い合わせは森さん(090・6350・3857)へ。

2023年5月27日付844号22面から

- Advertisement -