【森脇さん】

森脇圭梧さん(22)

 三重県伊賀市治田の畑でネギやニラ、ニンニクなどの栽培に励む新人農家。「おいしい野菜をたくさん収穫できるように」と、栽培方法を試行錯誤しながら汗を流している。

 滋賀県出身。高校卒業後は、伊賀市で製造業やゴルフコース整備の仕事に取り組んだ。農業の道へ進んだのは2021年からで、「畑を継ぐ人がいなくて知人が困っている」と父親から聞いたことがきっかけだった。子どものころから畑仕事が趣味の知人を手伝うなど、漠然と農業に興味を持っていたこともあり、就農を決意した。

 現在は収穫や出荷、トラクターの運転の仕方などを学びながら、3万平方メートルの畑を管理している。ゼロからのスタートで、最初はうまく育たない野菜もあったが、「成長の糧」と前向きに、失敗の原因を見つけて次につなげていくという。

 出荷した野菜は、店を通じて感想を聞くことがあるそうで、「おいしかった」「味がしっかりしている」との一言が仕事の原動力になっている。今後は「受け継いだ畑を途絶えさせないように、育てる品種も増やしていきたい」と展望を語った。

【私のお気に入り】仕事で使うノートパソコン。出荷野菜のラベルも自分でデザインしている。

2023年5月13日付843号9面から

- Advertisement -