【赤目四十八滝キャンプ場前の滝川で、参加を呼び掛ける森岡さん】

 釣り歴40年という三重県名張市赤目町星川の森岡眞理さん(71)が日本フライフィッシング協会(JFFA)の会員として普及活動に取り組んでいる。

 フライフィッシングは自分で作った昆虫や魚の疑似餌(フライ)を使い、主に渓流でヤマメ、イワナなどを釣る。森岡さんは鳥の羽根や鹿、ウサギなどの毛を針に巻き付け(フライタイイング)、本物の餌そっくりに作った毛針を200種類ほど手作りし、釣り場に合わせて使い分ける。

 また、川の流れを観察して魚の居場所を見極め、正確にさおを操作(キャスティング)したり、太さや素材の違う釣り糸を使い分けるなど、「待ちの釣り」でなく「攻めの釣り」が楽しめるのもだいご味だという。

 「渓流の水面に漂うフライを魚が狙いすまして食いつく瞬間こそ一番の魅力。こうした面白さを多くの子どもたちに体感してほしい」と森岡さん。

 この思いを実現させようと、6月10日午前10時から午後4時まで、同市赤目町柏原の赤目四十八滝キャンプ場前の滝川で「子供たちのフライフィッシング教室」(JFFA主催)を開催する。

 現在、親子(小学4年から中学生まで)10組を募集中。当日は現地集合で、午前は講義の後、2班に分かれてキャスティングとフライタイイングを実習。各自用意した昼食の後、午後は釣り体験。釣り具は貸し出すが、長靴、帽子、長袖シャツは自前で着用する。小雨決行。

 森岡さんは「フライフィッシングの楽しさを知り、河川や自然の環境保全についても勉強して頂く。地元の方、初心者も歓迎」と参加を呼び掛けている。

 参加費は親子2人1組1000円(入場料込み)。5月31日までに電話かファクスで申し込む。応募多数の場合は抽選。

 申し込み、問い合わせは森岡さんファクス(0595・63・1373)、または(090・2619・6976)へ。

2023年5月13日付843号4面から

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