三重県伊賀市出後の彫刻家、惠村正大さん(68)の個展「里山からのおくりもの」が、5月20日から同28日まで同市上野丸之内のギャラリー是空で開かれる。同所では2年ぶり2回目の開催となる。入場無料。

 愛知教育大で工芸(鋳造彫刻)を専攻し、教員として1978年から上野工業高(現・伊賀白鳳高)のインテリア科・工芸デザイン科で木工芸の魅力を伝えてきた。

 主にケヤキやタモなどを材料に、チェーンソーやベルトサンダー、のみなどを駆使し、時には丁寧にやすりをかけて磨き上げる。82年に行動美術協会の「行動展」に初出品して以降、県内外の公募展に精力的に挑戦し、2002年の三重県美術展でグランプリに輝くなど、幾多の受賞歴がある。

 今回は「室内構成要素」として、木のぬくもりを感じさせるオブジェのようなテーブルや椅子などの家具、木工品、木版画、平面作品など約30点を展示予定。小学校でよく使われている椅子を題材にした作品は、座面を真綿の座布団のような形に仕上げ、温かさを感じさせる。

 惠村さんは「わくわくしながら楽しく作ったので、見て頂く方にもほっこりした気持ちになってもらえたら」と話していた。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・21・8818)へ。

2023年5月13日付843号6面から

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