【作品を手にする芝田さん(右)と井上さん】

 全て一点物のオリジナル―。三重県名張市つつじが丘北の芝田美智子さん(79)の木彫りと、同梅が丘北の井上玲子さん(75)による酒袋バッグの二人展「遊々展」が、5月19日から同21日まで同市桔梗が丘2のギャラリー閑で開かれる。入場無料。

 芝田さんが使う材料は、軟らかく彫刻刀を入れやすいホオの木が多い。ボタンやバラなど花のモチーフが多く、透明のニスを塗って仕上げる。今回は、大きな壁掛けのレリーフからブローチ、手鏡などの小物まで約100点を出品する。

 スマホケースやショルダーバッグ、手提げかばんなどを作っている井上さんは「丈夫で長持ちし、表裏で色が違うのが面白い」という酒袋を材料に使っている。色合いの違いを生かしてパッチワークのように貼り合わせて作ったものもあり、今回は30点前後を展示即売する。

 趣味の山歩きで出会ったという2人の作品展は、2016、18、21年に続き4回目。芝田さんは「木の温もりや植物が好き。スケッチを描いて制作しているオリジナルの作品を見て頂けたら」、井上さんは「いろんなものがあふれている時代だけれど、一生物、自分だけの一品を持ってもらえたらうれしい」と来場を呼び掛けた。

 時間は午前9時から午後5時まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・65・1361)へ。

2023年5月13日付843号3面から

- Advertisement -