【伊賀市出身の山下選手】

 ボートレースからつ(佐賀県)で5月4日まで開催された競艇の「GⅢオールレディース マクール杯」で、三重県伊賀市出身の山下夏鈴選手(25)が初優勝した。2017年11月のデビューから5年半、キャリア930走目の初タイトルで、8月に地元のボートレース津である女子選手のみのGⅠ競走「レディースチャンピオンシップ」の優先出場権を手にした。

 4日間の予選を2勝2着3回の6位とし、準優勝戦は2着で通過。初めて進出した優勝戦は5コースから好スタートを決め、1マークまでに足を伸ばして内4艇をまくり、先頭のままゴールした。

 昨年10月に喫した2本のフライングの影響で、現在(23年前期)の選手級別は最も下位のB2。出場レースのグレードや数が限られてしまう中、今シリーズは優勝すれば地元でのGⅠ出場がかなう「一発逆転の貴重なチャンス」だった。

 初優勝から一夜明け、余韻に浸る間もなく地元へ戻って次のシリーズに向かった山下選手は「いい調整ができ、集中してスタートが切れた。迷ったけど自分らしく攻めて良かった」と振り返り、8月に向けては「巡ってきたチャンスをつぶさないよう、いつも通りにしっかり走りたい」と冷静に語った。

 父宏さんと母政恵さんは「初優出・初優勝おめでとう。これまでの苦労や失敗、反省、後悔、経験と涙が背中を押してくれたと思う。これからも感謝と感動を忘れず、夏鈴のまま進んでいってほしい」と喜んでいた。

 山下選手は名張高時代、新体操部の主将としてインターハイにも出場。ボートレースではデビュー47走目の初勝利以来、1着90回を記録している(5月4日現在)。8月のGⅠ競走には、同じく伊賀市出身で、4月のGⅢオールレディースを制した高田ひかる選手(28)も出場予定。

2023年5月13日付843号23面から

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