【伊賀市川合にある老朽化で休館中の阿山B&G海洋センタープール(伊賀市提供)】

 老朽化で休館している三重県伊賀市の阿山B&G海洋センタープール(同市川合)に対し、B&G財団(東京都港区)が改修費用の一部を助成する決定書の授与式が5月12日、同市役所であった。工期は6月からの6か月間で、リニューアルオープンは2024年7月の予定。

 同センターには艇庫とプール、体育館があり、B&G財団が約3・3億円で建設。1989年に竣工し、92年に伊賀市(当時は阿山町)に無償譲渡した。33年以上が経ったプールは建物の腐食が進むなど、利用者の安全確保が困難な状況になっていた。

 工事概要はプール本体や上屋鉄骨の塗装、照明機器のLED化、トイレの洋式化、ろ過機などの更新で、事業費は1億320万円。同財団はそのうちの3000万円を助成する。

 同財団によると、今年度は阿山B&G海洋センターを含む全国の44施設に計約8・5億円の修繕助成金を交付。授与式で菅原悟志理事長は「引き続き青少年の健全育成や地域住民の健康づくりに施設を活用してほしい」と話した。

決定書を手にする岡本市長(左)と菅原理事長=伊賀市役所で

 決定書を受け取った岡本栄市長は「合併から18年が経ち、施設も30年以上経過し老朽化したなかで修繕が大きな課題になっていた。助成して頂くことになり大変ありがたい」と感謝を述べた。

 同プールには25メートルの一般用6コースと幼児用があり、新型コロナが流行する前の2017年から19年は使用期間の約40日間に年間延べ2365人から3097人が利用した。同市平田にも同財団が88年に建設した大山田B&G海洋センターがある。

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