【咲き誇るバラを眺める杉本さん=伊賀市西明寺で】

 三重県伊賀市西明寺のクレーン会社会長、杉本毅さん(85)が本社近くで栽培する約60品種100株バラが、今年も色鮮やかに咲き誇った。

 若いころから動植物が好きな杉本さん。特に動物はこれまで、鹿や馬、鳥などを数えきれないほど飼育し、「伊賀のムツゴロウさん」とも呼ばれたという。

 植物もさまざまな種類を育ててきたが、バラを本格的に育て始めたのは3年ほど前。大阪の植物園を訪問したのをきっかけに美しさに魅了され、鉢植えの数はどんどん増えた。温室の内外に並ぶバラは赤、黄、紫、ピンクなど色とりどりで、大輪の花が多い。

 バラの栽培はせん定や消毒、1日2時間かけるという水やりなど手入れも多いが、杉本さんは「育てていると、こっちも元気をもらえる。花はうそをつかない」とほほ笑む。妻の昌子さん(85)は「私たちの癒やし。見に来てくれた人たちとの話も弾む」と話す。

 バラに先立ち、4月中旬には30年前から育てる鉢植えの藤が咲きこぼれた。バラの次には、カルミアの開花時期を迎えるという。

2023年5月13日付843号1面から

- Advertisement -