【パトロールに出発する車両を見送る一日署長の椿さんら=伊賀市上野丸之内で】

 春の全国交通安全運動が始まった5月11日、三重県伊賀市の旧市役所駐車場で出発式があり、名張市出身でOSK日本歌劇団の椿りょうさんが一日警察署長を務めた。期間は同月20日まで。

 交通事故による死者は今年1月から今月10日までに県内全体で25人(前年同期比10人増)。そのうちの6割以上が高齢者で、約5割が自転車利用者や歩行者だった。

 伊賀署管内では10日現在、人身事故の発生が56件、死者1人(同増減なし)、負傷者64人(同18人増)。物件事故は916件(同159件増)発生している。

 出発式には、南幸輝・伊賀署長や交通関係団体の役員、県市の職員ら計約100人が参加した。伊賀地区交通安全協会の森林憲久会長は出発式で「関係団体と協力し、子どもや高齢者ら交通弱者に対する事故防止に積極的に取り組んでいく」とあいさつ。椿さんは式の後に「警察の制服を着用し、身の引き締まる思いです」と話し、同市上野茅町のショッピングセンターであった広報啓発にも白バイ隊員の姿で参加した。

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