【高山さん(右から2人目)から指導を受ける部員たち=伊賀市上野丸之内で】

 三重県立上野高校(伊賀市上野丸之内)の武道場で5月6日、世界剣道選手権大会ブラジル代表として活躍した日系二世の高山真澄アルベルトさん(40)を講師に招いた強化稽古会があった。参加した同高剣道部員9人は、稽古に対する心構えを学び、技術の習得に汗を流した。

剣道の心構えを話す高山さん

 同高武道場を拠点に約10人の小中学生が活動する上野少年剣道教室が主催。教室の卒業生を含む同部員たちが、26日から始まる県高校総体へ参加することをきっかけに、世界で活躍する選手の技術に触れてもらおうと初めて企画した。

 仕事の関係でブラジルから東京に移住している高山さんは、昨年4月に7段に合格。教室指導者の1人とつながりがあったことから稽古会への参加を決めた。

 この日は、素振りや打ち込みなどの基本から始まり、高山さんは竹刀を振るタイミングや重心の移動などについてアドバイスをした。「何のために稽古しているのかをしっかり意識して」と強調すると、部員たちは真剣な表情で大きな掛け声とともに竹刀を振った。

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