【氏子総代らが投げる餅や菓子を夢中になってつかみ取る参拝者ら=名張市桔梗が丘3で】

 「こどもの日」の5月5日、創建50周年を迎えた三重県名張市桔梗が丘3の鹿島宮(藤尾ミネ子宮司)で例大祭が営まれ、市内外から訪れた約300人の参拝者でにぎわった。記念事業で建て替えられた社務所前では、コロナ禍で中止になっていた恒例の餅まきが4年ぶりに復活。子どもも大人も、夢中で縁起物をつかみ取った。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/2l_39t09iQ4)〉

 1960年代から開発が進んだ住宅地・桔梗が丘地区の中に位置する鹿島宮は、茨城県の鹿島神宮と千葉県の香取神宮の分霊を迎えて1973年5月5日に創建。地元住民からは「かしまさん」などと呼ばれ、親しまれている。

 好天に恵まれたこの日、本宮の鹿島神宮の宮司らも招かれるなか、拝殿で祭典が営まれた。その後、新しくなった社務所から氏子総代ら18人が紅白餅や菓子などの縁起物をまくと、下に集まった参拝者らは「こっちこっち」「もっと投げて」などとアピールして手を伸ばしていた。

 愛知県から市内の祖母宅に家族と帰省していた小学2年生の男児(7)は、餅と菓子が入った袋を手に「いっぱい取れて、楽しかった」と笑顔を見せた。藤尾宮司は「天気も良く、大勢の方に参拝頂けた。久しぶりに餅まきもできて本当に良かった」と話した。

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