三重県警名張署は4月28日、名張市の70代女性がうその電話で電子マネー5万円分をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が架空料金請求の特殊詐欺事件として捜査している。
発表によると、4月上旬ごろ、女性宅の固定電話に大手住宅メーカー風の社名を名乗る男から「高齢者施設ができるので入所しませんか」と電話があり、女性が断ると「入居権利を譲ってほしい人がいるので名前を貸して」と言われた。
同月23日ごろ、男から手順の指示があり、電話をかけてきた別の男に名義貸しを承諾すると、24日になって「入居金が宙に浮いた。あなたが名前を貸すのが悪い」などと言われ、金を要求された。女性は現金195万円を段ボールに入れ、指定された住所に宅配便で送った。
更に25日、女性は男の指示に従って市内のコンビニで電子マネー5万円分を購入。男に番号を伝え、利用権利をだまし取られた。購入時、女性はコンビニ店員から用途を尋ねられていたが、男からの事前の指示で「孫のプレゼント」と答えていたという。
同じ日、宅配業者が荷物を不審に思い、警視庁に通報したことから発覚。現金195万円の被害は阻止された。
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