【「コタロウ」を抱く横江さん(右)と一さん】

 三重県名張市桔梗が丘5番町の横江絵里香さん(35)家族の愛猫、キジトラの「コタロウ」(雄・3才)。幼いころに猫を飼っていた経験があり「今度飼うなら保護猫かなあ」と思っていた横江さん。そんな時、知人から親とはぐれた子猫を保護したと連絡が。その日は長女、花さん(13)の11歳の誕生日で、「これも縁かな」と迎え入れることにした。

 何しろ急だったので、ケージや餌入れなど慌てて用意。誕生日のケーキも取りに行かなければならず、生後約1か月だったコタロウがやってきた日の出来事はとかく覚えているという。よく鳴いたので、夜は寂しくないようにと横江さん、長男の一さん(12)の2人と一緒に寝たんだそう。

 コタロウは、よく食べ、よく遊ぶ「やんちゃな子」で、一日中運動会をしているみたい。人懐こく寂しがり屋で、甘えん坊。「いきなりやって来てびっくりだった」けど、花さんも一さんも大喜びで可愛がっている。

 特に一さんは、「一緒に育った感」があるという。今はカーテンによじ登りカーテンをビリビリにするくらいしか「やんちゃ」をしなくなったそうで、「寝顔を見ているだけで幸せ。いてくれるだけでいい」と、横江ファミリーの愛情を一身に浴びている。

2023年4月25日付841号25面から

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