【買い物客に啓発物品を配布し説明する署員=名張市下比奈知で】

 三重県警名張署などは4月14日、特殊詐欺と交通事故への注意を呼び掛ける街頭キャンペーンを名張市下比奈知の「MEGAドン・キホーテUNY名張店」で実施した。署員や名張地区防犯、交通安全両協会の職員が参加し、店舗前で客に啓発物品を配布した。

 特殊詐欺被害防止の啓発では、「電話で『お金』は全て詐欺」と書かれたプラケースや、さまざまな手口への注意を呼び掛けるちらしなどが入ったセットを客に配った。同署生活安全課によると、管内の昨年1年間の特殊詐欺被害認知件数は8件。被害額は計約3040万円に上った。今年は2月末現在で0件だという。

 交通事故防止の啓発では、高齢者が遭いやすい事故の場面のイラストをプリントしたトイレットペーパーや「心身の変化を意識して交通安全につなげよう」と書かれた冊子などが入ったセットを配布した。同署交通課は「現在、交通死亡事故多発警報が発令している。管内の3月末までの人身事故は、高齢者が当事者の事故が約35%。特に午後3時から6時の発生率が高いので、薄暮時間帯の交通ルール徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。今年の管内の交通死亡事故件数は、4月13日現在で1件。

- Advertisement -