【北中学校での体験授業の様子=名張市美旗中村】

 三重県名張市を拠点に活動する「天正みだれ太鼓保存会」(橋本裕徳代表)が結成50年を迎えた今年、「名張の伝統文化に触れ、伝承してほしい」と、中学校の体験授業で演奏を披露した。

 天正みだれ太鼓の由来は古く、戦国時代の武将・織田信長の軍が伊賀に攻め込んだ「天正伊賀の乱」までさかのぼるとされる。その歴史を伝承しようと、市内の青年らが保存会を結成し、夏祭りなどで演奏を披露してきた。

 現在主に演奏している「五輪」は独特な面をかぶり、太鼓を打ち、舞うという国内でも珍しいスタイルで、これまでに国内だけでなく、米国やイタリアなど海外でも公演。現在は50、60代のメンバー7人が活動している。

 3月に市立北中学校(美旗中村)であった、2年生を対象とした和楽器体験授業では「こういう機会に若い世代に知ってもらい、次の担い手にバトンタッチできたら」との思いで演奏した。

 体育館での迫力ある演舞に「音の響きが全く違う」「5つの太鼓の一体感がすごい」と生徒たちからも感嘆の声が上がっていた。

 同保存会ではメンバーを募集している。

 問い合わせは同保存会の田中さん(090・2775・7810)まで。

2023年4月8日付841号19面から

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