三重県名張市赤目町長坂の延寿院境内にあるシダレザクラ(市天然記念物)が見頃を迎えた。降り注ぐように咲いた淡いピンクの花が、訪れた人を楽しませている。
樹齢約400年と推定されるエドヒガンという品種で、高さ約7メートル、幹周り約5メートル。今年は例年より5日ほど早い24日ごろから開花を始めた。親木の近くで育てていた後継樹も小さな花を咲かせている。
4月15日までの日没から午後9時までは、恒例のライトアップを実施。また、拝殿の周りには、誰でも自由に弾けるストリートピアノや竹あかりを設置している。
新型コロナの影響で2021年から中止していた「お花見コンサート」は、飲食などを制限して3年ぶりに開催。日時は30日と4月1日の午後6時ごろから1時間ほど。
奈良から訪れたという70代男性は「幹が太くて驚いた」と話し、同院の松本篤明住職(66)は「形が整って奇麗に咲いている。コンサートも自由に楽しんで」と来場を呼び掛けた。
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