愛しい気持ち作品に

 20年近くちりめん細工の制作に取り組んでいる女性たちによる「四人のちりめん細工展」が、三重県名張市桔梗が丘3番町のギャラリー閑で3月3日から5日まで開かれる。時間は午前11時から午後5時(最終日は同4時)まで。入場無料。

 ちりめん細工は、着物の材料になる絹織物「ちりめん」の切れ端を使って人形や動物などをかたどった手工芸。出展するのは、同市赤目町相楽の久保敬子さん、津市の裏川典代さんと藤村博子さん、松阪市の谷元美知子さん。松阪市内の同じ教室の元生徒たちで、昨年の卒業を機に「これまでの作品を一度見てもらいたい」と、初めて開催を決めた。

 展示作品は立体が中心で、袋物や小箱など計500点以上が並ぶ。創作人形や四季折々の花の他、ひし餅やひな人形など節句の飾りもある。ポリエステル製のちりめんが広く普及する中、必ず正絹にこだわり、「雰囲気の柔らかさが違う」と骨董(こっとう)品店などで古い着物の残り布を探して使っているという。

 来場を呼び掛ける久保さんと裏川さんは「どれも自慢できるものばかり。『愛しい』という気持ちで手掛けた作品たちを、ぜひ見てもらえれば」と笑顔を見せた。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・65・1361)まで。

2023年2月25日付838号2面から

- Advertisement -