【 ポスターを手に参加を呼び掛けるイベント関係者=伊賀市役所で】

 三重県伊賀市の伊賀鉄道が3月25日に運行する臨時列車「利き酒とれいん」の申し込みが、1日に始まった。地元の銘酒を列車内で楽しむイベントで、実施は3年半ぶり。

 蔵元はいずれも同市内にある大田酒造と森喜酒造場、中井酒造場、橋本酒造場、若戎酒造の5つ。季節限定品の純米大吟醸や純米生原酒など8種類を伊賀焼のおちょこ(1杯約40ミリリットル)で味わう。野菜ソムリエの前淳子さん=同市上野西大手町=が旬の食材を使った特製おつまみも提供される。

 臨時列車は上野市駅(同市上野丸之内)‐伊賀神戸駅(同比土)間を往復する午前と午後の各1本。第1便は上野市駅に午前10時50分集合、受け付けで、同11時23分に出発。復路の帰着は午後0時27分。第2便は同1時50分集合、受け付け。同2時19分に出発し、上野市駅に戻るのは同3時27分。定員は午前と午後各36人で先着順。両便の乗車や途中駅での乗降は不可。

 料金は運賃込みで1人3000円。集合場所まで1日フリー乗車券(大人740円)を使って参加する人は差額分の2260円を支払う。参加希望者は電話または上野市駅に直接申し込む。当日は運転免許証などで年齢を確認する。締め切りは20日。

 同鉄道によると、2019年に実施した前回の臨時列車には68人の申し込みがあり、県内からは31人で、大阪と奈良、京都から37人が参加した。同鉄道総務企画課の中村光宏さんは「ようやく実施できるので気合が入っている。のんびりと走る列車の揺れを感じながら、伊賀の銘酒で心地よくほろ酔い気分を味わって」と話した。

 申し込み、問い合わせは上野市駅(0595・21・3231)へ。

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