架空料金請求の特殊詐欺被害を未然に防止したとして、三重県警名張署は2月22日、セブンイレブン名張蔵持町里店(名張市蔵持町里)と、いずれも店員の山口和子さん(51)、柳島菜月さん(20)に感謝状を贈った。
同署などによると2月6日午後1時45分ごろ、市内の70代男性が3万5000円分の電子マネーカードを購入しようと来店。「これで本が買えるのか」「映画館で使えるのか」などと話し、利用方法が分からない様子だったため、対応した柳島さんが不審に思い、近くにいた山口さんに相談。さらに詳しく事情を聞いた山口さんがオーナーの冨森雅彦さん(50)に連絡後、指示を受けて警察に通報し、被害を防いだ。
男性は、パソコンを操作中に警告画面が出現したため、表示された電話番号に連絡。相手から、修理のために電子マネーカードを買うよう指示されていた。
同店は、2021年11月にも特殊詐欺被害の未然防止で同署から感謝状を贈られており、今回が2回目。今村悟署長から店宛の感謝状を受け取った冨森さんは「金額の多い少ないに関係なく、電子マネーを購入するお客さまには声掛けを徹底している。被害を防ぐことができてよかった」と話した。
同署によると、管内では今年、2月21日までに特殊詐欺被害は確認されていない。県内では1月1日から1月末までの間に20件発生しており、被害額は計約7800万円に上っている。
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