【サインが入った忍者列車と松本さん=伊賀鉄道上野市駅で、2009年12月19日撮影】

 「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家、松本零士さん(85)がデザインした忍者列車を運行する三重県伊賀市の伊賀鉄道は2月20日、訃報を受けて追悼のコメントを発表した。市内では直筆サインが入った青の忍者列車とピンク、緑の3種類が走っている。

 同鉄道によると、伊賀線の忍者列車は旧上野市(現伊賀市)の新都市「ゆめぽりす伊賀」の街開きを記念し登場。当時は近鉄が運行していた。2009年12月には新しい「忍者列車」の出発式と試乗イベントがあり、松本さんも式典に出席した。

 同鉄道は「忍者列車は忍者の町『伊賀』にすっかり溶け込んで市民にとっても地域のシンボル的存在となり、観光にも大きく貢献して頂いております。昨年10月に忍者列車の25周年を迎えることができたのも、松本零士先生の漫画家としての末永いご活躍があったからこそだと感じております。謹んでご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

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