【箸袋を紹介する石田さん=伊賀市で】

 箸袋の収集を60年以上続ける三重県伊賀市下郡の石田正樹さん(81)が、全国の旅館や飲食店などから集めたコレクションを並べた「たかが箸袋、されど箸袋展」が伊賀市役所(同市四十九町)4階のミニギャラリーで開かれている。1月30日まで。

 旅行雑誌に掲載されていた「箸袋交換」の記事を通して、相手と交換したことをきっかけに興味を持ち始めた。全国のコレクターが集まる「箸袋趣味の会」では西日本支部長を務め、旅先で集める以外に、会員や知人から譲ってもらうなど、これまでに数万種類を収集した。

 展示スペースには、絵柄やテーマごとにまとめたパネル約20枚が壁一面に並べられている。季節の花や魚、「寿」の文字が書かれた袋の他、今年の干支にちなみ、ウサギがデザインされたものもある。

 今年3月には、箸袋の珍しさなどを競う全国大会が4年ぶりに開かれる予定で、収集意欲も高まっているという。石田さんは「人によっては紙くず同然のものも、集めてみると面白い。ぜひ見に来て」と来場を呼び掛けた。

2023年1月28日付836号21面から

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