三重県伊賀地域の肉用牛生産農家らでつくる「伊賀産肉牛生産振興協議会」は1月25日、同会が育てた伊賀牛の肉(約73万円相当)を名張市に寄贈した。市内の小学校14校の給食として子どもたちに振る舞われる。
60周年を迎えた同会の記念事業の一環で実施。23戸の農家が約2400頭の牛を飼育し、年間約1200頭を出荷している。市に寄贈された4000人分ほどの牛肉は同30日、名張牛汁として提供される予定。
この日、同会の構成員で、JAいがふるさと南部肉牛肥育部会長の山﨑祥生さんが同市役所を訪れ、中村岳彦副市長に目録を手渡した。中村副市長は「生産者の方の思いを伝えながら食べてもらい、子どもたちが伊賀牛の魅力に気づくことにつながれば」と話し、山﨑さんは「名張の将来を担う子どもたちに、伊賀肉の柔らかさやコクを味わってほしい」と思いを語った。
また、同会は伊賀市にも同様に伊賀牛肉(約76万円相当)を寄贈する。市内19小学校で2月中に、牛肉入りコロッケや炊き込みご飯として振る舞われるという。
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